この記事で扱うもの

この記事ではAI画像生成環境について、特にローカル環境構築に必要な事を書いていきます
現状で最も一般的な Stable Diffusion Web UI を実行できる事を目指します
クラウド環境も選択肢としては大いにアリですが、今回は何故採用しないのかに触れる程度にしておきます
具体的に言うとGoogle Colabo Pro

ローカル作成 vs Webサービス

まずこの方針を決める
自分の認識だと可能ならローカル環境推奨
prompのラフ出力での試行錯誤、アップスケーラの選択、txt2img -> img2img へ受け渡し
これらを何度も繰り返す必要があります
何より、何度もすぐに試してみてくれるというのがAIさんのメリットとして非常に大きい

Webサービスは多くは現状生成回数に制限がある
もしこの部分がクリアできるならば高価なハードウェアが不要で
どこでもネットワーク接続ができれば実行可能というメリットを
活かすことができる。iPadで実行可能なのが理想かもしれない

ハードウェア要件

CPU
メモリ
特に要件なし、OSが快適に動作する程度で良いです

GPU
最重要
CUDAを使用するのが主流でありNVIDIA製が望ましい
RADEONでも最近いけるとは聞いていますが追いかけていないので
RADEONの自分の認識は古いです

GPUのVRAM容量
動作するかどうかはVRAM容量が重要です

4GB-6GB
動作させる最低ライン

8GB
追加学習の最低ライン(LORA)
—medvramオプションを付けないとやや不安定

RTX3060が12GBの容量を持っておりまずオススメ
最近はRTX4060,70も出てきているのでアンテナを張っておきましょう

実際に使用しているハードウェア

メインで使用しているPC
現状NVIDIA GPUが基準なのでこちらが最新機能を追いやすい

WindowsデスクトップPC
OS      Windows11
CPU     Ryzen5 3600
GPU     RTX3070Ti 8GB
メモリ   32GB

出先作業用のサブ持ち運び用環境
stable diffusion web UI と相性が悪めな感がある
もしくは共用8GBなのでVRAMが足りないのは否めない
M2 MacBookAir

OS      MacOS X
CPU/GPU M2
メモリ   8GB(GPU共用)

Stable Diffusion Web UI

現在のAI画像生成環境はStableDiffusionがベースとなっています
コマンドラインで実行する事も可能ですがパラメータ調整が
主な作業になる為GUIが扱いやすいです
StableDiffusionWebUIはブラウザ上で動作するGUIです

以下、長いのでSDWebUIとします

SDWebUIのインストール

Docker版が最も簡単なのですが慣れていないとアップデートが
直感的ではないので素直にインストールします

gitのインストールとGitHubの準備

もしzipで環境をDLするならばこの項目はスキップしてください
が、gitはPCで作業を行うならば知っておいて損はないので
多少手間ですがオススメします

gitとはバージョン管理システムの一つです
gitの説明をしていると記事が一つでは済まないので
ここではGitForWindowsあたりをインストールしてChatGPTさんに
聞くと良いでしょう、自分より説明上手なはず

この機会にGitHubのアカウントも作成しておきましょう
あとはコマンドラインに慣れているならそのまま、GUIが良いなら
GitHubDesktopを使用するのがお手軽

SDWebUIのクローン

GitHubに公開されているのでクローンします
zipでDL、もしくはgitでcloneします
GB単位のファイルを扱うので容量には余裕を持ちましょう

SDWebUIのセットアップ

CUDAのインストールが必要です。11.7,8あたり、12はダメっぽい
このあたりは状況も変わるので随時調べ直してください

cloneしたフォルダにwebui-user.batがあるのでそちらから起動します
このbat内容は各々の環境により書き換えるのでコピーして
webui-user-local.batあたりにリネームして使用すると良いです

起動すると最初のセットアップが始まります
当分かかるのでコーヒーを淹れて別作業をしておきましょう

extensionsのcloneでエラーになっている場合があります
その場合はlaunch.pyの"repositories"を"repositories/"に
変更すると通るかも

SDWebUIの起動

セットアップが無事終わったらローカルサーバーが起動しています
コンソールにURLが出ているはずです
デフォルトはhttp://127.0.0.1:7860/です

最初はstable diffusion 1.5が使用できる様になっています
promptを打ち込んで出力して遊んでみましょう
これでGUIの準備は完了で、この後はモデルを入れ替えたり、追加学習など
それらの話は別のテーマになるので別記事にするかも多分調べた方が早い
お疲れ様でした